津波で倒壊した岩手県の釜石港湾口防波堤が復旧・完成しました

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東日本大震災の津波で倒壊した岩手県の釜石港にある湾口防波堤の復旧工事完了に伴い、完成式典が行われました。

釜石港湾口防波堤とは

構造としては総長1960mで、5.6mの津波に対応しています。

釜石港では過去に以下3度の大津波災害を経験していました。

・明治三陸沖地震(1896年)
・昭和三陸地震 (1933年)
・チリ地震   (1960年)

そのため、1978年から2008年にかけて津波防波堤の建設に着手しました。

最大水深63mの海底からケーソンを用いた工法が適用されたため、2010年には世界最大水深の防波堤(Deepest breakwater)として、ギネスブックによる世界記録として認定されました。

しかし残念なことに、この防波堤は2011年3月11日の東日本大震災の津波の威力にはかないませんでした。

津波に対しては浸水を6分遅らせ、沿岸部の津波の高さを約13mから7~9mに低減させたことに留まりましたが、防波堤そのものは約8割が倒壊し、ケーソンの一部が破壊されることで市街地へ津波が押し寄せ、甚大な被害を発生させました。

但し他の被災地に比べて建物の倒壊が比較的抑えられ、街並みの面影が残ったなどの防波堤に対する評価もありました。

(参考:Wikipedia)

復旧・完成にあたって

釜石港湾口防波堤は、2018年3月27日に復旧が完了しました。

それに伴い、4月30日には釜石市で完成式典が行われ、国や岩手県の関係者など約130人が出席しました。

掛かった費用は657億円で、復旧完了までに6年1ヶ月の年月を要しました。

構造としては、ケーソンと土台との間に摩擦を増やすアスファルト製のマットを設置し、津波の衝撃でも動きにくくすることで、東日本大震災クラスの津波でも壊れにくい粘り強さを実現したと、釜石市は主張されています。

なお完成式典では、岩手県の達増拓也知事は「より良い復興に向けて全力で取り組んでいきたい」と話されたそうです。

(参考:ANNニュース、JRTニュース)

このニュースを通じて

東日本大震災の時は津波で本当に大変な状況でしたね。

またこの防波堤は、1978年からの最初の建設だけでも約1500億円が使われ、30年間掛けてできたにも関わらず破壊されましたので、いかに津波が恐ろしいものか、また防波堤での防災には限界があったことを痛感します。

震災当時は被災地だけでなく全国的に受けた影響が大きいですので、より良い復興が現実となるよう頑張ってください。

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